コンテンツやSEOなどの用語を検索していると、しばしば「コンテンツマーケティング」というワード表示されることがあります。コンテンツという言葉とマーケティングという言葉をそれぞれ知ってはいても、「具体的な内容についてはよく分からない」という人も少なくないでしょう。
この記事ではコンテンツマーケティングとはどんなものかについて、初心者にもできるだけ分かりやすく解説したいと思います。
1.コンテンツマーケティングとは何のこと?
まずはコンテンツマーケティングの定義を簡単に説明しましょう。コンテンツマーケティングとは「コンテンツを使って会社の利益につなげる戦略」のことです。非常にざっくり説明しましたが、今のネット社会においてコンテンツをどれだけうまく使うかは大きな要素です。
ネット上には「お役立ち記事」や「ランキング記事」、動画、画像など様々なコンテンツがあふれていますが、コンテンツを上手に使って最終的に商品やサービスを購入してもらったり、会員登録してもらったりなどの成果につなげるのがコンテンツマーケティングのコンセプトです。ユーザーと会社側とを結び橋のような役割を果たすのが、コンテンツマーケティングと理解してもらえれば良いでしょう。
コンテンツマーケティングの具体例
言葉だけではまだコンテンツマーケティングとはどんなものかつかみにくいと思うので、具体例を出していきましょう。
ある化粧品会社が自社の商品の売り上げをあげたいとします。そのために取れるマーケティング手法はいろいろとあります。例えばデパートなどに店があるならば、店頭で商品サンプルを配ったり実演販売することができるでしょう。テレビCMや雑誌広告でPRする方法もあります。しかし今や多くの人がネットを使って情報検索をする時代になっているので、ネット上のコンテンツを使うのも大事です。
どのようにコンテンツを使えるかというと、例えば「オウンドメディア(Owned Media)」を立ち上げることができます。オウンドメディアとは「自社保有のメディア」で、自社の商品をPRするために自分たちで運営する広告ページです。
オウンドメディアの中で、肌に関する様々な悩みや、それに対する対応策をまとめた記事などを用意します。例えば「肌の乾燥には意外な原因があった!見直すべき日常の習慣とは」、「夏が来る前がカギ!今絶対やっておくべき肌対策3選」、「やるとやらないとで年齢が5歳若く見えるテクニック5選」など、消費者の興味や関心を誘うコンテンツを掲載します。
そういったコンテンツでは、仰々しい商品宣伝などは行いません。むしろコンテンツを読み進めていくにつれて、さりげない仕方で「このような化粧品を使う方法がある」といった程度のPRにとどめます。記事が良質なコンテンツであれば、検索ユーザーはコンテンツの説得力ある内容に心惹かれて、問題の解決策を探そうとします。そこで自然な形で商品について認知すると、購買意欲がそそられます。
このようにコンテンツマーケティングでは、企業の狙いと一般消費者のニーズを、コンテンツという橋によって結びつける手法です。
2.コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一種
ここまでの説明を見て、「コンテンツSEOと何が違うの?」と疑問になった人もいると思います。コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの関係性を例えていうなら、「調味料としょうゆ」、あるいは「動物とライオン」といったところです。つまり「大きなカテゴリーの中に包含される一つのタイプ」ということです。
コンテンツSEOとはコンテンツマーケティングという大きなカテゴリーの中の一種、ないしは一つの具体的な手法のことです。コンテンツマーケティングを実行する中で、コンテンツSEOという方法を取るということです。
さきほどの化粧品会社の例で説明すると、この会社はコンテンツを使って見込み客に商品について知ってもらい、最終的に購買とか定期購入などのアクションを起してもらいたいと思っています。この「見込み客のコンテンツへの誘致→関心の向上→アクション」という一連の流れ全体がコンテンツマーケティングです。
一方コンテンツSEOは、最初の「見込み客のコンテンツへの誘致→関心の向上」という部分を担います。アクションという最終目標へたどりつくために、弾みをつけるのがその役割です。
コンテンツSEOでコンテンツマーケティングに弾みをつける
商品を購買してもらうには、まずコンテンツマーケティングの要であるコンテンツを見てもらわなければいけません。しかしGoogleなどの検索エンジン上で目立つところにコンテンツが表示されなければ、そもそもスタートラインに立つことができません。有名会社であればまだしも、認知度がそれほどない会社であればブランドパワーがないので無理です。
ではどうすれば良いかというと答えはシンプルです。コンテンツがより上位表示されるように努力すれば良いのです。タイトルをはじめとして、コンテンツの文章を魅力的、かつ情報豊かなものにすれば、自然とGoogleからの評価が高くなって上位表示に結びつくでしょう。
コンテンツSEOは、検索エンジンで上位表示を達成するための施策全般を指します。よりキャッチーで「ためになる」コンテンツを作り上げるなら、その後のアクションへと検索ユーザーを誘導していけます。
3 .まとめ
コンテンツマーケティングがどういうものか、そしてコンテンツSEOがその中でどんな役割を果たしていくかという点を解説しました。
パソコンはもちろん、今ではスマホやタブレットも爆発的に普及しているので、多くの人が情報をネットから入手するようになっています。そのためネット上でコンテンツを駆使して自社の商品やサービスを認知してもらうことが重要な課題になります。
「ネット上に自社サイトを立ち上げておいて、会社名や商品名などで検索をかけた人がアクセスできるようにする」というやり方では、いずれ競合他社に負けてしまうでしょう。積極的にコンテンツを制作し、将来客となりえる検索ユーザーも視野に入れながらPRをすることが、今後の大きなポイントです。